相撲の世界、角界のしくみ

今日、日本人力士として実に19年ぶりの横綱に昇進した

稀勢の里が、東京の明治神宮で奉納土俵入りを行い、

大勢のファンが見守る中、「雲竜型」の土俵入りを披露しました。

「相撲=すもう」は日本人ならだれでも知ってると思われますが、

相撲界については、意外と知らないかたも多いのではないでしょうか?

そんな私も、「相撲は国技ではない」という事実を知ってから興味を

持ち、いろいろと調べてみました。

力士を目指す若者は、年間50~100人で、40あまりの相撲部屋が、

その興亡をかけて外国人もふくめて新人発掘を行っています。

力士の数は2016年の九州場所の時点で655名となってます。

私の手元にある25年前の本では約750人と書いてあったので、

100名近く減少してることがわかります。

力士になるまで

 

新弟子検査にパスしなければならない

<資格>

    1. 義務教育を終えている(中学校を卒業している)
    2. 受験日に23歳未満であること
    3. 体格検査 身長167cm以上 体重 67kg以上(幕内力士の平均体重164.3kg)
    4. となっています。
      合格後は、相撲教習所(1957年設置)に6ヶ月通い、「実技」と「教養」を
      学ぶそうです。教養の科目が6つあり

      1. 相撲史
      2. 生理学
      3. 運動医学
      4. 社会学一般
      5. 国語(書道・作文)
      6. 詩吟

その後、力士養成員として、

<序の口>→<序二段>→<三段目>→<幕下>と進んで

その次が、<十両

あと

<幕内>→<小結>→<関脇>→<大関>→<横綱>

となります。

十両以上からは、晴れて「関取り」と呼ばれます。

ここから、付き人もつき、やっと給料がもらえるようになるそうです。

 

となると、「いくらくらいもらえるのかな?」となりますよね?

力士の年収

横綱

約4700万円!これ以外に、懸賞金や「タニマチ」と呼ばれる祝儀や

各種の催しや、CMへの出演料等を含めると1億ほどとか。

 

大関

3800万円

 

幕内

2100万円

 

十両

1700万円

 

 

ちなみに、日本で年収1000万円以上は、全体の4%だそうです。

関取は全体の1割ほどだそうですから、相撲の世界がいかに厳しい

世界であるかをうかがい知ることができます。

あと、気になるのが年を追うごとに力士の数が減少していると

いうことでした。

現在、幕内力士の約30%が外国人だということです。

各相撲部屋に外国人力士は1人という制限があるそうですが

今の日本の若者の相撲離れがこれ以上広がらないよう、

相撲の魅力を強力にアピールする施策を講じていかなければ

ならない時期にきていると感じました。

いにしえより伝わる「相撲」が再び輝きを取り戻すことを

願ってやみません。

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