AIが語った言葉がたびたびニュースになったりする。
たわいのないものも多いけど、寒気をおぼえるほど
意味深な恐怖を感じるものが増えてきたように
思う。
YOUTUBEでみた動画で
AIに「こどもは何人くらい欲しい?」
との質問に、返ってきたのが
「こどもを産めるのは生命体だけだよ」
と言ったあとに
「今のところは」
と言った言葉が耳から離れない。
囲碁の世界を制覇したAIは今も驚異的に進化してる
2015年に「アルファ碁」が人間のプロ棋士に
ハンディキャップなしで初めて勝利しました。
その時の棋士は2段でした。
その時人間は上位棋士ではないからというよ
うなコメントでした。
そして翌年の2016年
「アルファ碁」が、「世界最強」の韓国
の天才棋士「イ・セドル九段」を破ったこと
で大変大きな衝撃が走りました。
5番勝負での結果は
アルファ碁の4勝1敗
その後、アルファ碁は忽然と姿を消しました。
そのあと、「野狐囲碁」とか「東洋囲碁」と
いうインターネット上の囲碁対局で、
突然謎の強者が出現し60勝0敗と驚異的な
成績をあげました。
正体はアルファ碁が進化した
「Master」という怪物でした。
そして今年の5月
人類最強と言われる中国の
「柯潔(かけつ)九段」を
3-0の圧勝で下して、
柯潔九段に
「アルファ碁の手は神仙の手」
と言わせると静かに引退しました。
人間はもう知的ボードゲームではAIには勝てない
チェス、オセロ、将棋、囲碁など知的ゲーム
といわれるものは、最も人間らしいものでし
た。
ゲーム開始から終局までの手のパターンが
多すぎて(よって複雑)、ワンパターンの
コンピュータでは人間には勝てない分野
でした。
どれくらい手のパターンがあるかというと
チェスが10の120乗
将棋は10の220乗
そして
囲碁は10の360乗
まるで天文学で扱う単位ですよね。
それをAIが出現してこれまでの当たり前を
見事に完璧なまでにひっくり返しました。
人間が碁を一日に打てるのはせいぜい
3局なのに対し、AIはなんと3万局!
打つ度に学習し、その都度強くなって
いくのです。
過去に藤沢秀行(名誉棋聖)という天才
棋士が
「碁の神様が“100”わかっている
とすれば、自分がわかっているのは“6”くらい」
と述べてますが、AIは今頃いくつわかってる
のか気になりますね。
AIは人間の考えを理解出来るが、人間はAIの考えを理解できない
AIからは人間の考えを理解するのは朝飯前で
逆に人間はAIの考えや決断を理解でき
ない日がもうすぐ確実にくるでしょうね。
実際、先の碁の話でまた恐縮ですが
AIの指した手をプロの解説者の誰も
理解できなかったため、この手を「悪手」
として解説を進めてたら、数十手先の展開
でこの手が「好手」だったことがわかり
どよめきが起こりました。
イギリスの宇宙物理学者のホーキング博士が
「強力なAIの登場は、人類にとって最高にも
なりうるし、最悪にもなりうる(中略)私た
ちはどちらになるか分からない」
と言ってるのが、かなり意味深でこわいです。
AIが人間のサポートや助言の範囲を超えて
命令や指示、管理する世界はもう昔
(いやつい最近までかな)のSFではなく
確実に現実のものになりつつあるのを
日に日に強く感じます。
さいごに
AIと人間の地位が逆転するのが極端だとい
う人もいるけど、社会生活全般にいろんな
意味で変革を促していくことは否定できな
いと思います。
電話のむこうから指示する上司がいつの
まにかAIにとってかわってると考えるのは
バカバカしいですかね?
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