ゴルゴ13の「ビッグ・セイフ」でベルンハルト・ミューラーという人物が登場してくるので調べたら、第二次大戦中にナチスドイツが行った国家による史上最大規模の偽札事件らしい。なんでドイツはわざわざ戦争中に偽札なんか作ったのかな?効果はあったのかな。今現在、世界では偽札はどんな状況なのかな。
ナチスドイツが行った国家による大量偽札って事件があったことも知らなかったので、びっくり。
以前テレビで北朝鮮の「スーパーノート」と呼ばれる超精巧な米100ドル札の報道特集を見たときなんで日本は無いんだろうと不思議に思ったのを思い出したので調べて見ました。
本記事の内容
- ナチスドイツは大量偽札でイギリス通貨の信用を失墜させ、連合国の経済活動を攪乱しようとした
- 戦後しばらくイギリス国内においても5ポンド紙幣の受け取りを拒否する状況が続いた
- 日本は、先進国の中で唯一といっても良いほど、偽札が流通していない国
ゴルゴ13-ビッグ・セイフ作戦 ベルンハルト作戦は大量偽札事件
ナチスドイツによるベルンハルト作戦の目的は?効果はあったのか
- ベルンハルト作戦の目的はなんだったのか
- ベルンハルト作戦の効果はあったのか
ベルンハルト作戦の目的はなんだったのか
その目的は
- 最初はイギリス通貨の信用を失墜させることだった。
- その後、スパイへの報酬とか兵器の作成に必要な材料費など戦争遂行に必要な軍資金として利用された
- ナチス・ドイツという国家による通貨偽造事件としては史上最大規模
- 1944年までに贋造された5ポンド札ほか、複数のポンド札は合わせて1億3200万ポンド
- 当時の1万ポンドは現在の日本円で約1億円!
- その量は当時の全流通量の約10%に相当
ベルンハルト作戦の効果はあったのか
- 戦後、イングランド銀行は回収した5ポンド以上の紙幣を本物偽物問わずすべて処分した
- 戦後しばらくは、イギリス国内においても5ポンド紙幣の受け取り拒否が相次いだそうです
戦後の話ですが、イギリスポンドの失墜まではいかなくても相当なダメージを与えたことは間違いないですね。
現在の各国の偽札事情
現在の各国の偽札事情
- 日本は、先進国の中で唯一といっても良いほど、偽札が流通していない国
- 海外では高額紙幣は使えなかったり、大きな店舗には偽札チェッカーが用意されている
- 中国ではATMから偽札が出てくるという話も
日本は、先進国の中で唯一といっても良いほど、偽札が流通していない国
日本が先進国で唯一偽札が流通してない理由
- 日本の紙幣には高度な印刷技術が使用されているため偽札を作るのが難しい
- 紙・インク・印刷、どれも本物を真似るためには非常に高い技術が必要
- 仮に偽札を作ったとしてもコストがかかり過ぎて元が取れない
海外では高額紙幣は使えなかったり、大きな店舗には偽札チェッカーが用意されている
- お金の流通量に対する偽札の割合を調べると、日本では275万枚に1枚の割合これを1とした場合、ユーロの偽札は137倍、米国ドルは275倍、英国ポンドに至っては500倍の割合
- このように海外では偽札の流通量が多いため、多くの人が偽札を受け取ることを警戒している
- 米国では、支払時に客から高額紙幣を受け取らない店もあり、大きな店舗では偽札チェッカーで1枚ずつ確認
- タクシーでも新札での支払いだと、ドライバーは透かしを確認し本物かどうか調べるのが普通
これをみても日本の現金への信用度が高く、現金を安心して使える国だということがわかります。
海外ではキャッシュレス化が進んでいるのに比べ、いまだに日本は現金主義ということを私は、ずっと時代遅れなのかなと思ってたのが解消されました。
中国ではATMから偽札が出てくるという話も
中国では最高額紙幣の100元札の偽札が出回ったため、多くの店が100元札の受け取りを拒否している。
本当かどうかわかりませんが、中国ではATMから偽札が出てくるという話も。そうなると現金の受け取りや扱いには慎重になりますね。
さいごに
- ナチスドイツがベルンハルト作戦で作った大量の偽ポンド紙幣が、戦後イギリスポンドの価値を落とした。
- 現在日本だけが極端に少ないだけで、海外では偽札の流通がありふれていてるため、高額紙幣はつかえないこともしばしば。
現金に対する信頼度が低い海外がキャッシュレス化が進行していて、日本が未だに現金が中心なのは時代おくれというより現金に対する信頼度が高いからなのではと思えた。
ゴルゴ13は、作品もとてもすばらしいですが、出てくる語句からまた知らなかった世界を見せてくれるという別の楽しみ方を知ってから、1度で2度楽しんでます。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。