地面師って?不動産取引の闇にうごめく詐欺集団

つぶやき

あの大手住宅メーカー「積水ハウス」が
マンション建設用地として評価額100億
以上と言われる東京都内の土地を70
億円で購入し、うち63億円を既に支
払った。お買い得となるはずだった。

ところが、フタを開けてみると書類偽造
疑惑が発覚し、法務局から所有権移転
の登記を拒否されたという。

「地面師」の被害に遭った可能性が
高いとして警視庁が動くことになった。

ねらわれたら、ほとんど逃れられないとか

捕まえることができるのは氷山の一角と
か言われるこの

「地面師」って?

 

 

地面師(じめんし)とはいったい何もの?

土地や建物の実際の持ち主になりすまし
て当の持ち主が知らない内にその人の
土地や建物などの不動産を売りとばして
代金をだまし取ったり、または担保に
して金を借りたりする詐欺集団を

「地面師」というそうです。

そして、なんと

この「地面師」に狙われたら、たいていは
やられてしまうという話です。

つまり、相当手強いわけです。

地面師には大きくわけて3つの役割分担
があります。

 

  1. 土地を探す
  2. 書類を偽造する
  3. 持ち主になりすます

地図などで手頃な物件をピックアップし、

下見して、さらに絞り込んで決まると

書類の偽造にかかるわけです。

そして、ニセの所有者が、あたかも

本物のごとくに振る舞って売買の契約を

結ぶわけです。


地面師の役割と内容から今後を考えてみた

土地を探す

地図などからサラ地を探しだしていくことか
ら「図面師」と呼ばれる。

そしてそれらしいのが見つかると、実際に
現地に行ったりして確認し、絞り込む。

絞り込んだ中から、さらに登記所で謄本など
で調べて、持主が遠くにいるものをチョイス。

持ち主が遠方であれば、業者や買主が確認
しずらいので、そこにつけ込むわけです。
古い土地とかはそういう傾向ですよね。

 

書類を偽造する

①土地の権利証(登記簿謄本)
②本来の所有者の実印
③印鑑証明書
④地面師自身の住民票

所有権移転登記という手続きの際必要なのが
上の4つですが、この中でも

「実印」

つい最近までは盗み取る以外方法はないと
されてたのが、新たな文明の利器

「3Dプリンター」なるものが登場して

完璧にコピーできるようになったそうです。

こうなると、もう

「物による個人識別の終焉」

って思えてきますよね。

さすがにここまでくると、人間そのものを直接

識別する

「生体識別」

指紋認証・網膜・虹彩・静脈パターンなど

もうこういうのしか手はないように思えます。

 

そういえば、今朝のテレビのニュースで

アメリの企業で従業員の手にチップを

埋め込んで、それを利用して会社の

パソコンにアクセスする際の認証に

利用してるのをみました。

 

今後こういう動きが、1企業だけに

とどまらずに社会的な制度になっていく

ような予感がしました。

人間も機械も1つのものとして扱われて

いくんですかね。


さいごに

今回ニュースで「地面師」ということばを
初めて知ったのですが、一番こわいと
思ったのが、不動産のプロや司法書士
などでも、だまされるということだった。

「狙われたらほとんど逃れられない」

とかってどうすればいいのって問いに対

する答えは、いまいちなのがとても気に
なった。

 

 

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