パソコンとの出会いで文明人になる

20代中頃にパソコンを初めて触ってからもうかれこれ30年近

くになります。

ある日突然会社に電話がかかってきて、受話器の向こうから
「おめでとうございます。あなたは?名(人数忘れました)
の中から特別に選ばれました。」というのがきっかけでした。

「なんと今なら最新のノートパソコンにプログラム独習セット
が付いて33万円で特別に購入できます。」

というのが安いのか高いのかさえわかりませんでした。

一瞬迷ったが、特別に選ばれた私は購入しました。詐欺ではない
ですよ。ちゃんとノートパソコン(モノクロ)にBasicの独習書
何十冊とちゃんとついてきました。

その当時の私は、パソコンが電気で動くものだということ以外は、
全く知りませんでした。

何日かして届くと、クリスマスの朝に、子供がプレゼントを早く見ようと
包装紙をビリビリ破るのと似たような心境でパソコンを取り出すと、
最初に読むべき(だった)説明書を真っ先に部屋の隅に放り投げ、電源
コードとパソコンをつなぐとコンセントに差し込み電源をいれました。

するとカチャカチャ音がして画面が明るくなり、なにやら英語の文字が
何回か表示された後、しばらくして同じ画面のまま止まりました。(単に
起動しただけだったみたい)。

とうとう自分もパソコンという「文明の利器」を手に入れたと思ったけど、
これ以上わからないまま、触るのもどうかと思い、「ここから後は明日、
取説を見ながらボチボチやってみよう」思い普通に電源ボタンを押して
終了……あれ?終わらない……

コードを引っこ抜いて(電気が断たれるから)終了。
そうやってその日は終了。

翌日、仕事から戻ると早々と食事を済ませ、昨日のようにまずは
立ち上げようと電源ボタンを押した。……ん。。。。。。??

全く反応がない。

ここでしかたなく説明書を読んで見た。

「ギャーーー」

説明書の中に「決してやってはいけないこと 起動中に電源を抜
かないでください」とあるのが目に入った。

もうどうしようもないので、サポセンへ電話したら、内容を知っ
た担当者が、電話の向こうで深くため息をつくのが聞こえたけれど、
さすがはプロ!保証期間中で無料で取り替えてくれるとのこと。

やはり私は「選ばれた人」であったと痛感した。

ただその日を境に慎重とか熟読とか確認とかがいかに大事かが身
にしみた。

替わりのパソコンが来てからは、本を片手に用語や操作法、プロ
グラムの独習を黙々とこなしていった。

まったく経験したことのないことを徐々にではあるが、覚えていった
あの頃の充実感は最高だった。

全く何もわからなかった原始人の私が、ある日突然電話の向こうから
「選ばれた人」になり、文明の利器を手にした忘れられない思い出
でした。

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